ロゴ作成会社との打ち合わせ

ロゴと聞いた時、家電製品などに印字されている企業ロゴや高級ブランド品を思い浮かべる人も多いでしょう。ロゴはその企業を象徴するものです。企業名やその企業の経営理念がロゴデザインには込められています。たかがロゴ、とロゴの存在を軽視する人もいますが、それは違います。

ロゴは企業の存在を社会にアピールするために必要なもので、高い効果を発揮するものです。ロゴは企業を表す大切な要素ですから、ロゴの作成は慎重に行うべきでしょう。企業内でデザイナーを抱えているなら、そのデザイナーにロゴの作成を依頼する事ができますが、そうでない場合はロゴ作成会社へ依頼します。

ロゴ作成を行っている会社は多くあります。そのためどの会社を選ぶべきか迷ったり、慣れないためにせっかくロゴ作成会社へ依頼しても希望とは違うロゴができあがってしまった、という事もあるかもしれません。ロゴ作成を依頼する際にチェックしておきたいポイントや打ち合わせで伝えるべき事をまとめました。

ロゴ

コーポレート・アイデンティティーを理解してもらう

ロゴ作成時会社との打ち合わせで大切なのは、コーポレート・アイデンティティーを設定する事です。コーポレート・アイデンティティー(CI)とは、企業の信念や伝統、文化などの特徴を一つにまとめたものです。コーポレート・アイデンティティーは全社員が共有すると同時に、社会に向けてもアピールをするものです。

企業の経営戦略とも言えるもので、元々はアメリカを中心に普及していました。今では日本でも多くの企業がコーポレート・アイデンティティーを取り入れています。コーポレート・アイデンティティーの大切さは、私達が企業ロゴを見た時の事を想像すれば分かりやすいかもしれません。

高級ブランドのロゴを見たら、私達はその企業を「値段は高いが質の高い商品を作る会社」と考えますし、逆に良心的なブランドの場合は「手頃に買える商品を作る会社」と考えます。ボランティア団体のロゴを見れば「非営利に活動している団体」と認識するでしょう。

企業ロゴは単に企業名を伝えるものではなく、企業としての在り方、社会の中での立ち位置も同時に伝えています。ロゴ作成会社と打ち合わせをする時には、必ずコーポレート・アイデンティティーを伝え、それを理解してもらった上でロゴ作成をお願いしましょう。

使用場所を伝える

ロゴ作成を依頼する際は、ロゴをどんな場所で使うかも想定し、ロゴ作成会社へ依頼しておく必要があります。ロゴを掲載する媒体は多くあります。建物の看板や企業のホームページはもちろんですが、名刺や便箋、封筒などの紙媒体に印刷する事もあるでしょう。

業種によってはユニフォームやカバンなどの布製品、紙ナプキンや食品の包み紙、紙袋など大量に印刷するケースもあります。ロゴ作成会社へは、その時点で想定できる印刷媒体を伝えておく事が大切です。

看板など大きく描ける場所では複雑な模様のロゴでも問題なく表現できますが、名刺などの小さいスペースでは模様がつぶれてしまう場合もあります。また複雑でカラフルなロゴは目立ちますが、印刷コストがかかるため大量印刷には向きません。

名刺や便箋・封筒など社員用の備品のみでの使用ならそこまで気にする必要はないかもしれませんが、紙ナプキンや食品の包み紙などで大量消費する場合は印刷コストも考える必要があります。

場合によっては、大量印刷用に簡易ロゴを作成する事も考えます。これもロゴ作成会社と打ち合わせし、方針を決めましょう。


白黒印刷でも認識できるデザインを希望する

ロゴ作成を依頼する際にはある程度のイメージ、希望を伝える事ができます。ロゴ作成会社はその希望に添ってロゴを考えますが、希望を伝える際の注意点として、モノクロでも認識できるロゴである事を条件に出す必要があります。

多くの企業ロゴには色が使われていますが、印刷時はカラーであるとは限りません。最近ではインク代削減のためモノクロ印刷をデフォルトにしている事も多いです。モノクロ印刷した時に潰れているロゴはいいロゴとは言えません。

ロゴは人に覚えてもらう事に意味があります。心に残らないロゴではせっかくのアピール機会も失ってしまいますから、ロゴはどんな状況でもはっきりと認識できるデザイン、色使いを心がけましょう。

修正可能かを確認する

ロゴ作成会社へ依頼をする際には希望をできるだけ詳しく伝える事が大切ですが、それでも相手に伝わらない事もあります。

ロゴ作成会社はできるだけ希望に添ったロゴを考えてくれますが、できあがったロゴがイメージと違う場合もあるでしょう。

ロゴ作成会社を選ぶ場合は、修正に対応してもらえる会社を選ぶのも一つの方法です。希望を伝えたロゴが一度形になる事で、より細かく正確な打ち合わせも可能になります。

修正を受けてくれるロゴ作成会社ならより希望に近いロゴの完成も可能でしょう。

ただしその場合、修正にかかる金額も確認しておく必要があります。ロゴ作成会社によって修正一回あたり追加料金が発生する事があります。また修正回数に上限を設けているロゴ作成会社もあります。修正に関する回数や値段は初めの打ち合わせ時にきちんと確認しておきましょう。

そういった打ち合わせにじっくりと時間をかけてくれる会社を選ぶ事も大切です。ロゴ作成会社によっては実際にロゴをデザインするデザイナーと打ち合わせをする担当者が別の場合もあります。誰がデザインするのかも事前に確認しておくと安心です。

相談まとめ

ロゴ作成会社との打ち合わせでは必ずコーポレート・アイデンティティーを伝えます。ロゴはそれを見た人に企業のイメージを連想させます。コーポレート・アイデンティティーが込められたロゴでないと企業の存在をアピールする事ができませんし、人の心に残りにくいロゴとなってしまいます。

打ち合わせ時にはロゴを使用する場面も予め伝えます。ロゴは看板など大きい媒体で使うだけではありません。名刺や封筒など小さい媒体でも使う場合があります。複雑でカラフルなロゴは見栄えはいいですが、印刷コストがかかりすぎる場合もあります。

社外でも使用するなど大量印刷する場合には印刷コストの抑えられるデザインが必要だと伝えましょう。白黒でも認識できるデザインである事も重要です。できあがったロゴがイメージと違った場合に修正してもらえるのか、修正にどれだけの金額がかかるのかも事前に確認しておきたいポイントです。

参照「bizup!
https://www.biz-up.biz/%E3%83%AD%E3%82%B4